このページで知ってほしいこと
X・旧Twitterの誹謗中傷は、短時間で拡散され、スクリーンショット、引用投稿、リポストとして残ることがあります。削除を急ぐ前に、投稿URL、投稿日時、アカウント名、プロフィール、引用やリポストの状況、表示数などを保存し、削除請求、発信者情報開示請求、損害賠償請求、刑事告訴のどれを検討する場面なのか整理することが大切です。千葉でX上の投稿にお困りの方へ、対応の考え方を説明します。
X・旧Twitterで誹謗中傷を受けた方へ
X・旧Twitterでは、短い投稿が一気に広がることがあります。自分や家族、会社、店舗について、事実と異なる内容を書かれたり、侮辱的な表現を繰り返されたり、個人情報を晒されたり、なりすましアカウントを作られたりすると、生活や仕事に大きな影響が出ることがあります。
もっとも、不快な投稿や厳しい批判があるだけで、すべてが違法になるわけではありません。投稿の文言、文脈、公開範囲、拡散状況、権利侵害の内容、証拠の有無などを踏まえて、削除や法的対応を検討する必要があります。
プロスペクト法律事務所では、千葉県弁護士会所属の弁護士坂口靖が、X・旧Twitterの投稿内容を確認し、削除申請、証拠保存、発信者情報開示請求、損害賠償請求、刑事告訴などの対応方針を分かりやすく整理します。誹謗中傷・ネットトラブル全体の案内は、千葉で誹謗中傷・ネットトラブルにお困りの方へのページもご確認ください。
X・旧Twitterの誹謗中傷で問題になりやすい投稿
X上の投稿では、名誉毀損、侮辱、プライバシー侵害、信用毀損、業務妨害、脅迫などが問題になることがあります。ただし、どの法律問題として整理できるかは、投稿全体の内容や文脈によって異なります。
事実と異なる投稿
犯罪歴、不正行為、トラブル、業務上の問題などについて、事実と異なる内容を投稿された場合です。
侮辱的・攻撃的な投稿
人格を否定する言葉、容姿や属性への攻撃、継続的な嫌がらせ投稿などが問題になる場合があります。
晒し・個人情報の投稿
氏名、住所、電話番号、勤務先、学校、家族関係、顔写真、私生活に関する情報が投稿された場合です。
なりすまし・偽アカウント
本人や会社になりすましたアカウントによって、第三者に誤解を与える投稿や悪質な発信が行われる場合です。
引用・リポストによる拡散
元の投稿だけでなく、引用投稿やリポストによって被害が広がる場合があります。拡散した投稿も証拠として保存しておくことが大切です。
脅迫的な投稿
危害を加えることを示す内容や、身の危険を感じる投稿がある場合には、削除や開示だけでなく、警察相談も検討する必要があります。
Xの投稿は、本文だけでなく、返信、引用、リポスト、プロフィール、固定投稿、画像、動画、ハッシュタグなども含めて確認する必要があります。投稿単体だけではなく、前後の流れや拡散状況も保存しておくことが大切です。
まず証拠を保存してください
X上の投稿は、投稿者が削除したり、アカウント名を変更したり、アカウントを非公開にしたり、凍結されたりすることで、後から確認しにくくなる場合があります。削除申請や通報をする前に、可能な範囲で証拠を保存しておくことが重要です。
- 問題となる投稿のURL
- 投稿本文、投稿日時、アカウント名が分かるスクリーンショット
- プロフィール画面、アカウントID、表示名が分かる画面
- 返信、引用投稿、リポスト、いいね数、表示数などが分かる画面
- 画像や動画が含まれる場合は、その内容が分かる資料
- ハッシュタグや検索結果に表示されている画面
- 同じ投稿者による関連投稿
- 投稿が拡散された状況が分かる資料
- 投稿によって困っていることを整理したメモ
投稿者を特定したい場合や、損害賠償請求を検討したい場合には、削除を急ぐ前に証拠保存と手続の順番を確認することが大切です。投稿者の特定を検討している方は、発信者情報開示請求のページもご確認ください。
X・旧Twitterで検討できる主な対応
X上の誹謗中傷への対応は、投稿を消したいのか、投稿者を特定したいのか、損害賠償や謝罪を求めたいのか、刑事告訴を検討したいのかによって変わります。
Xへの報告・削除申請
攻撃的な行為、嫌がらせ、なりすまし、個人情報の投稿など、Xのルールやポリシーに違反する可能性がある投稿については、Xの機能やフォームから報告を検討します。ただし、報告すれば必ず削除されるわけではありません。
削除請求
投稿内容が名誉やプライバシーなどの権利を侵害している可能性がある場合には、削除請求を検討できる場合があります。詳しくはSNS・掲示板の削除請求のページで整理しています。
発信者情報開示請求
匿名アカウントの投稿者を特定したい場合には、発信者情報開示請求を検討することがあります。投稿そのものの情報だけでなく、事案によってはログイン時などの通信記録が問題になることもあります。ただし、必ず特定できるわけではなく、投稿内容、記録の保存状況、手続上の要件を確認する必要があります。
損害賠償請求・刑事告訴
投稿者が特定できる場合や、投稿内容が悪質な場合には、損害賠償請求、謝罪要求、刑事告訴を検討できる場合があります。事案ごとに見通しを確認することが大切です。
削除を先にするか、投稿者特定を先にするか
X・旧Twitterの誹謗中傷では、「早く消したい」という気持ちと、「誰が書いたのか知りたい」という気持ちが同時に出てくることがあります。しかし、削除を先に進めることで、後から投稿内容や関連情報の確認が難しくなる場合があります。
一方で、個人情報が晒されている場合、会社や店舗への影響が大きい場合、投稿が急速に拡散している場合などには、削除を急ぐ必要性が高いこともあります。削除を優先するか、発信者情報開示請求を先に検討するかは、一律に判断することはできません。
投稿者を特定したうえで慰謝料や謝罪を求めたい方は、損害賠償請求・謝罪要求のページも参考になります。
引用投稿・リポストによる拡散にも注意が必要です
Xでは、元の投稿だけでなく、引用投稿やリポストによって誹謗中傷が広がることがあります。元投稿が削除されても、スクリーンショットや引用の形で内容が残ることもあります。
引用投稿では、引用した側が独自のコメントを付けている場合があります。そのコメント自体が名誉毀損、侮辱、信用毀損などの問題を生じさせることもあります。リポストや引用の状況、拡散規模、表示数などは、被害の広がりを確認するための資料になる場合があります。
投稿内容だけでなく、誰がどのように拡散したのかも、可能な範囲で保存しておくことが大切です。
晒し・個人情報の投稿への対応
X上で住所、電話番号、勤務先、学校、家族情報、顔写真、私生活に関する情報などを投稿されると、精神的な負担だけでなく、実生活への影響が生じる場合があります。
個人情報が投稿されている場合には、削除申請や通報を検討するとともに、投稿内容、拡散状況、被害の程度を保存しておくことが重要です。身の危険を感じる内容や脅迫的な投稿がある場合には、警察への相談も検討する必要があります。
ただし、警察に相談すれば必ず希望どおりに進むとは限りません。どのような投稿があり、どのような不安や被害が生じているのかを、資料とともに整理することが大切です。
なりすましアカウントへの対応
本人や会社になりすましたアカウントが作成され、第三者に誤解を与える投稿をされた場合には、Xへの報告、削除・停止の申請、証拠保存、損害賠償請求などを検討できる場合があります。
なりすましの場合、プロフィール、投稿内容、アイコン、表示名、ユーザー名、第三者への影響などを保存しておくことが重要です。会社や店舗のなりすましの場合には、顧客、取引先、従業員への影響も整理しておくと、今後の対応を検討しやすくなります。
Instagramなど他のSNSでのなりすましも問題になっている場合は、Instagramの誹謗中傷・なりすましのページも参考になります。
会社・店舗へのX投稿でお困りの方へ
Xでは、会社名や店舗名を出した投稿が拡散されることがあります。事実と異なる内容、悪質な告発風の投稿、従業員や代表者を攻撃する投稿、業務への妨害につながる投稿が広がると、問い合わせ、予約、取引先対応、採用などに影響することがあります。
ただし、企業や店舗に対する批判的な投稿がすべて違法になるわけではありません。投稿内容が事実に基づくものか、意見や感想の範囲か、信用や業務への影響がどの程度あるかを確認する必要があります。
会社・店舗への投稿でお困りの方は、会社・店舗への誹謗中傷のページもご確認ください。継続的な事業上の相談が必要な場合には、企業法務・顧問弁護士としての相談も検討できます。
刑事告訴や警察相談を検討する場合
X上の投稿内容によっては、名誉毀損、侮辱、信用毀損、業務妨害、脅迫などの刑事事件としての対応を検討できる場合があります。ただし、刑事告訴をすれば必ず捜査や処分が希望どおりに進むわけではありません。
特に、生命・身体への危害を示す投稿、店舗や自宅への加害を示す投稿、継続的な脅しがある場合には、削除や開示だけでなく、身の安全を優先して警察相談を検討する必要があります。
刑事告訴を検討する場合は、投稿内容、証拠、被害状況、投稿者の特定状況、告訴期間が問題になるかを整理する必要があります。詳しくは、刑事告訴の手続きのページをご確認ください。
弁護士に相談するメリット
X・旧Twitterの誹謗中傷では、投稿が早く広がる一方で、削除、投稿者特定、損害賠償請求、刑事告訴のどれを優先すべきか迷いやすい特徴があります。
弁護士に相談することで、投稿内容を法的な観点から整理し、証拠保存、削除申請、発信者情報開示請求、相手方への請求、刑事告訴の見通しを確認しやすくなる場合があります。ただし、弁護士に依頼すれば必ず削除できる、必ず投稿者を特定できる、必ず損害賠償が認められるというものではありません。
プロスペクト法律事務所では、千葉県弁護士会所属の弁護士坂口靖が、刑事事件、交通事故、誹謗中傷、企業法務、民事事件などの法律相談に対応しています。弁護士坂口靖の経歴や対応方針については、弁護士紹介をご確認ください。
相談前に整理しておきたい資料
ご相談の際には、投稿内容と拡散状況が分かる資料があると、対応方針を検討しやすくなります。すべてがそろっていなくても相談は可能ですが、次のような資料を可能な範囲で保存しておくことをおすすめします。
- 問題となる投稿のURL
- 投稿本文、投稿日時、アカウント名が分かるスクリーンショット
- 投稿者のプロフィール画面
- アカウントID、表示名、ユーザー名が分かる画面
- 返信、引用投稿、リポスト、拡散状況が分かる画面
- いいね数、表示数、引用数などが分かる画面
- 画像、動画、ハッシュタグが問題になる場合は、その内容が分かる資料
- 同じ投稿者による関連投稿
- 相手方が分かっている場合は、これまでの関係ややり取り
- 会社や店舗の場合は、問い合わせ、予約、取引先対応などへの影響が分かる資料
- 削除、投稿者特定、損害賠償、刑事告訴のうち、何を希望しているかを整理したメモ
相談までの流れを確認したい方は、ご相談から解決までの流れをご覧ください。費用が不安な方は、弁護士費用のページもあわせてご確認ください。プロスペクト法律事務所の全体案内は、トップページからもご覧いただけます。
X・旧Twitterの投稿で困ったら、削除前に証拠と目的を整理しましょう
X上の誹謗中傷は、投稿が削除された後でもスクリーンショットや引用として残ることがあります。削除だけでなく、投稿者特定、損害賠償請求、刑事告訴を検討する可能性がある場合は、まず証拠を保存し、対応の順番を整理することが大切です。
よくある質問
X・旧Twitterの投稿は必ず削除できますか?
必ず削除できるとは限りません。Xのルールやポリシーに違反する可能性がある場合や、権利侵害が問題になる場合には削除を求める余地を検討できますが、投稿内容、証拠、X側の判断、手続の必要性によって結果は異なります。
投稿者が匿名でも特定できますか?
発信者情報開示請求を検討できる場合がありますが、必ず特定できるわけではありません。投稿内容が権利侵害にあたる可能性、必要な記録が残っているか、手続上の要件を満たすかなどによって見通しは変わります。
投稿を削除される前に何を保存すべきですか?
投稿URL、投稿本文、投稿日時、アカウント名、プロフィール画面、返信、引用投稿、リポスト、画像や動画、拡散状況が分かる画面を保存しておくことが大切です。削除後は内容を確認しにくくなる場合があります。
引用投稿やリポストも問題になりますか?
事案によっては問題になる場合があります。元投稿だけでなく、引用投稿のコメント、リポストによる拡散状況、表示数なども被害の広がりを確認する資料になることがあります。
晒しや個人情報の投稿も相談できますか?
相談できます。住所、電話番号、勤務先、学校、家族情報、顔写真、私生活に関する情報などが投稿された場合には、削除申請、証拠保存、警察相談、損害賠償請求などを検討できる場合があります。
なりすましアカウントも対応できますか?
相談できます。本人や会社になりすましたアカウントについては、Xへの報告、削除や停止の申請、証拠保存、損害賠償請求などを検討できる場合があります。プロフィールや投稿内容を保存しておくことが重要です。
Xで誹謗中傷された場合、慰謝料請求はできますか?
投稿内容や被害状況によっては、慰謝料や損害賠償請求を検討できる場合があります。ただし、必ず認められるわけではありません。投稿者特定、権利侵害の有無、証拠、被害内容を確認する必要があります。
刑事告訴はできますか?
投稿内容によっては、名誉毀損、侮辱、信用毀損、業務妨害、脅迫などとして刑事告訴を検討できる場合があります。ただし、刑事告訴をすれば必ず警察が希望どおりに対応するとは限りません。証拠と事実関係を整理することが大切です。


