刑事事件での弁護士依頼までの流れを簡単に説明しておこうと思います。
まず、ご家族ご友人が逮捕された場合、通常どこかの弁護士に電話をし、相談の予約をして、事務所に行くという流れが通常であるものと思われます。
その後、とりあえず一度接見をして、正式に契約をするというのが、弁護士依頼までの一般的な流れであるように思われます。
ここで、とりあえず「一度接見をする」というのが入る理由は、
ご家族・ご友人からの話だけでは、通常事件の具体的な内容がわからないため、弁護方針などの検討ができず
そもそも弁護士費用を算出することが困難だからです。
この点、弁護士によっては、
ご家族・ご友人からの相談があった時点で、弁護士委任契約にまで至ってしまう場合もあるとのことですが
事件の具体的な内容も正確に把握できていないにもかかわらず、弁護士費用を決定している点からして
その弁護費用が適正な弁護士費用であるのか、非常に疑問が残るところです。
もっとも、その金額が総額40万円程度(着手金20万円、報酬金20万円)とかであれば、一般的な弁護士費用としては
安いので良いかもしれませんが、これが事件の具体的な内容もわからないまま総額100万円とかいうのであれば、
ぼったくりの弁護士である可能性が高いと思われますので、注意が必要かもしれません。
話は戻りますが、
前述の弁護士依頼までの流れからすると、法律相談(事務所)→接見→弁護士契約のための打合せ(事務所)
というように、弁護士が正式に就任するまでに、ある程度時間がかかってしまいます。
私も、基本的には、そのような流れをとっていたのですが、それではあまりに時間がもったいないので
最近では少し違う流れでご依頼をいただいています。
私の場合、
電話を受け付けたら、その電話で(折り返しの電話)、事情をきかせてもらい、ご質問等あれば、その電話で回答してしまいます。
そして、正式依頼までを検討されているのであれば、接見の依頼を電話で受け、直ちに初回接見に向かうこととしています。
そして、その接見後、電話をされてきたご依頼者と面談し、接見内容をお伝えし、その後の方針を決定する、
という流れで、ご依頼を受けています。
このような流れを取ることで、実際、電話でのご相談で終了してしまう方も大勢いますが、
ご依頼者様や私自身の時間を節約し、できるだけ早期の弁護活動を開始するためには、
この方法が現時点では一番だと考えています。
電話での相談で終わってしまう場合、事実上無料相談ということになってしまいますが、
時間の節約と考えれば安いものだと最近では割り切っています(笑)。
なお、初回接見に行く場合、
私の場合は、基本的に3万円(税別)かかります(遠方地、鴨川などは、5万円(税別))。
もっとも、初回接見後に正式に弁護活動のご依頼をいただいた場合には、初回接見費用はかかりません。
この点、ブログの検索ワードに「初回接見無料」というのがあったのですが、
基本的に接見には多くの時間がかかりますし、相当程度に助言等も行いますので、
接見無料という弁護士は基本的にいないかと思われます。
お問い合わせは、
プロスペクト法律事務所
弁護士 坂口 靖 まで
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