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誹謗中傷の損害賠償請求は認められるのか

投稿を見て慰謝料を請求したいと考えたら

誹謗中傷の投稿すべてに、損害賠償が認められるわけではありません。最初に確認するのは、投稿内容が権利侵害にあたるか、投稿者を特定できるか、被害を示す資料が残っているかです。相手へ連絡する前に、画面とURLを保存してください。

不快な投稿だけでは、損害賠償は認められません

名誉を侵害する投稿かどうかは、社会的評価を下げる内容か、事実を述べたものか意見や論評か、前後にどのような文脈があるかを踏まえて判断されます。

批判や感想の範囲にとどまる投稿では、請求が難しいこともあります。最終的に判断するのは裁判所です。弁護士は、投稿内容と証拠から見通しを確認します。

投稿が消える前に、証拠を残してください

  • 投稿のURLと本文が分かる画面
  • 投稿日時、投稿者名、アカウント情報
  • 前後の投稿、引用、転載、拡散の状況
  • 精神的被害や営業上の影響を示す資料

相手へ直接連絡すると、投稿を消されたり、やり取りを公開されたりすることがあります。連絡より先に、証拠を手元へ残してください。

慰謝料の金額に、一律の相場はありません

金額は、投稿内容、掲載期間、拡散状況、被害の程度、投稿者の対応などで変わります。請求した金額が、そのまま認められるわけではありません。

投稿者が匿名なら、まず発信者情報開示請求で特定できるかを確認します。削除との順番に迷う場合は、SNS・掲示板の削除請求もご覧ください。

会社・店舗は、営業上の損害を資料で示します

事実と異なる口コミや記事について、信用毀損や業務妨害が問題になることがあります。ただし、低評価の口コミすべてが違法になるわけではありません。

売上の変化、予約キャンセル、取引先からの連絡などを保存してください。詳しくは会社・店舗への誹謗中傷で説明しています。

刑事告訴を検討する場合

投稿内容によっては、民事の損害賠償請求と刑事告訴を検討することがあります。ただし、告訴すれば必ず捜査が進むわけではありません。刑事告訴の手続きもご確認ください。

交渉で確認すること

投稿者との交渉では、金銭の支払いだけでなく、投稿の削除、謝罪、再投稿の禁止を求めることがあります。合意できた内容は、口頭で終わらせず書面に残します。

私は、金額だけでなく、同じ投稿を繰り返させないための条件も確認すべきだと考えます。もっとも、相手が交渉や支払いに応じるとは限りません。

請求が現実的かどうかも確認します

投稿者を特定できない場合や、相手に支払能力がない場合は、請求できても回収が難しいことがあります。発信者情報開示や裁判にかかる費用との釣り合いも確認します。

弁護士坂口靖の経歴は弁護士紹介、相談の進み方はご相談から解決までの流れ、費用は弁護士費用をご覧ください。事務所全体の案内はトップページから確認できます。

相談前に整理するもの

  • 投稿のURL、画面、投稿日時
  • 投稿者が分かっている場合は、その情報
  • 拡散状況と被害を示す資料
  • 削除、謝罪、慰謝料、再投稿防止のうち、何を求めたいか

すべてがそろっていなくても相談できます。ただし、投稿が消える前の資料が多いほど、見通しを確認しやすくなります。

プロスペクト法律事務所の弁護士坂口靖の写真

千葉県弁護士会所属 弁護士 坂口 靖

投稿内容、証拠、費用を確認し、損害賠償請求を進めることが現実的かを説明します。

相手へ連絡する前に、証拠を確認してください

投稿内容と被害資料がそろっているかで、請求の見通しは変わります。削除や連絡をする前に、残すべき資料を確認します。

よくある質問

誹謗中傷の投稿には、必ず慰謝料を請求できますか。

できません。投稿内容が権利侵害にあたるか、証拠が残っているかで変わります。

投稿者が匿名でも請求できますか。

先に投稿者を特定する手続が必要です。記録が残っていなければ、特定できないことがあります。

慰謝料の金額はどのくらいですか。

一律の相場はありません。投稿内容、拡散状況、被害の程度などから判断されます。

投稿者に直接連絡してもよいですか。

投稿の削除や証拠の消失につながることがあります。先に証拠を保存してください。

損害賠償請求と刑事告訴は両方できますか。

検討できることはありますが、目的と手続が異なります。投稿内容と証拠から判断します。