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SNS・掲示板の削除請求

このページで知ってほしいこと

SNSや掲示板の投稿を削除したいときは、すぐに削除依頼を出す前に、投稿のURL、画面、投稿日時、アカウント情報、前後の文脈などを保存しておくことが大切です。削除を優先するのか、投稿者の特定も検討するのかによって、進め方が変わる場合があります。このページでは、千葉でSNS・掲示板の誹謗中傷投稿に悩んでいる方に向けて、削除請求の考え方、送信防止措置、発信者情報開示請求との関係、相談前に整理すべきポイントを説明します。

SNS・掲示板の投稿を削除したい方へ

X・旧Twitter、Instagram、匿名掲示板、地域掲示板、口コミサイト、まとめサイトなどに、自分や家族、会社、店舗に関する悪質な投稿がされると、日常生活や仕事に大きな影響が出ることがあります。

もっとも、不快な投稿や厳しい意見であれば、常に削除できるわけではありません。削除を求めることができるかどうかは、投稿内容、掲載場所、権利侵害の内容、投稿の文脈、証拠の残り方、サイトやプラットフォームの運用などによって異なります。

プロスペクト法律事務所では、千葉県弁護士会所属の弁護士坂口靖が、投稿内容を確認したうえで、削除依頼、送信防止措置、裁判手続、発信者情報開示請求との関係などを整理します。誹謗中傷・ネットトラブル全体の案内は、千葉で誹謗中傷・ネットトラブルにお困りの方へのページもご確認ください。

削除請求を考える前に、証拠を残すことが重要です

投稿を見つけた直後は、早く消したいという気持ちになるのが自然です。しかし、削除された後に投稿内容を確認できなくなると、後で損害賠償請求や発信者情報開示請求を検討したい場合に、必要な資料が足りなくなることがあります。

とくに、投稿者を特定したい場合には、投稿の内容だけでなく、URL、投稿日時、アカウント名、前後のやり取り、スレッド全体、検索結果、転載先などを保存しておくことが重要です。投稿が消えると、一般の閲覧者から見えなくなるだけでなく、手続に必要な情報を確認しにくくなる場合があります。

投稿のURL

投稿単体のURL、掲示板のスレッドURL、プロフィールページのURLなどを保存します。可能であれば、検索結果に表示されているURLも残しておきます。

画面のスクリーンショット

投稿本文、投稿日時、投稿者名、アカウント名、前後の文脈が分かる画面を保存します。スマートフォン画面だけでなく、必要に応じてパソコン画面でも確認できる形で残しておくと安心です。

検索結果や拡散状況

検索結果に表示されている場合や、引用、リポスト、転載、まとめ記事などで広がっている場合は、その画面も残しておきます。

被害状況のメモ

仕事、学校、家族、店舗運営、取引先対応などにどのような影響が出ているかを整理します。会社や店舗の場合は、問い合わせや予約、売上、取引先対応への影響も確認します。

相手に直接連絡したり、コメント欄で反論したりすると、投稿が消されて証拠が失われる場合や、やり取りがさらに拡散される場合があります。削除を急ぐ場面でも、まずは保存できる資料を残したうえで、対応方針を検討することが大切です。

削除を求める主な方法

SNSや掲示板の投稿を削除したい場合、方法は一つではありません。サイトやサービスの削除フォームを使う方法、運営者・管理者に削除を求める方法、プロバイダ等に送信防止措置を求める方法、裁判所の手続を検討する方法などがあります。

サイトやSNSの削除フォームを利用する

多くのSNSや掲示板には、利用規約違反や権利侵害を申告するフォームがあります。まずは、そのサービスの手順を確認することが基本になります。ただし、削除フォームを使っても必ず削除されるわけではありません。投稿内容と申請理由を整理して、必要な情報を正確に伝えることが大切です。

運営者・管理者に削除を求める

掲示板やサイトの管理者が分かる場合には、問題となる投稿、権利侵害の内容、削除を求める理由を整理して連絡することがあります。感情的な文章ではなく、URL、投稿日時、問題となる記載、削除を求める理由を具体的に示すことが大切です。

送信防止措置を検討する

権利侵害が問題となる投稿について、プロバイダやプラットフォーム事業者に対し、投稿の削除や送信防止措置を求めることを検討できる場合があります。名誉毀損、プライバシー侵害、侮辱、信用毀損、業務妨害など、どの権利がどのように侵害されているのかを具体的に整理する必要があります。

裁判所の手続を検討する

任意の削除依頼で対応されない場合などには、事案によって裁判所の手続を検討することがあります。手続を利用すべきかは、投稿内容、緊急性、証拠、費用、今後の損害賠償請求や発信者情報開示請求との関係を踏まえて判断する必要があります。

削除請求と発信者情報開示請求の順番に注意が必要です

投稿を消すことだけが目的であれば、削除請求を優先して検討することがあります。一方で、投稿者を特定して損害賠償請求や謝罪要求をしたい場合には、削除の前に証拠保存や発信者情報開示請求の見通しを確認した方がよい場合があります。

投稿が削除されると、一般の閲覧者からは見えなくなりますが、その後の手続に必要な情報が十分に残っているかどうかは別問題です。投稿者を特定したい方は、発信者情報開示請求のページもあわせて確認してください。

また、投稿者が特定できた場合には、損害賠償請求や謝罪要求を検討できる場合があります。詳しくは、損害賠償請求・謝罪要求のページで整理しています。

削除を急ぐべきか、投稿者特定を優先するべきかは、投稿内容、被害の広がり、記録保存の見通し、相談者が最終的に何を望んでいるかによって変わります。迷った場合は、削除依頼を出す前に相談することをおすすめします。

削除できる可能性が問題になる投稿の例

削除を検討できるかは、投稿全体の内容や文脈によって変わります。次のような投稿については、名誉、信用、プライバシーなどの権利侵害が問題となる可能性があります。

  • 事実と異なる犯罪歴や不正行為を書かれた場合
  • 氏名、住所、電話番号、勤務先、学校名などの個人情報を書かれた場合
  • 容姿、病歴、家族関係、私生活に関する情報を書かれた場合
  • 会社や店舗について、事実と異なる悪評を書かれた場合
  • なりすましアカウントによって誤解を招く投稿をされた場合
  • 掲示板やSNSで継続的に攻撃的な投稿をされている場合
  • 写真や画像が無断で掲載され、本人や店舗が特定される場合

ただし、批判的な意見、感想、評価であっても、すべてが違法になるわけではありません。削除を求めるには、どの権利がどのように侵害されているのか、投稿内容のどの部分が問題なのかを具体的に整理する必要があります。

名誉毀損・プライバシー侵害・侮辱など、何が問題になるかを整理します

SNSや掲示板の削除請求では、投稿が単に不快であるというだけではなく、法的にどのような権利侵害があるのかを検討します。社会的評価を下げる具体的な事実が書かれている場合には名誉毀損、私生活上の情報が無断で公開されている場合にはプライバシー侵害、人格を傷つける侮辱的表現がある場合には侮辱が問題になることがあります。

会社や店舗の場合には、事実と異なる悪評によって信用や営業に影響が出ているか、信用毀損や業務妨害の問題があるかを検討する場合があります。

どの権利侵害を主張するかによって、削除依頼の内容や必要な証拠が変わります。投稿内容を正確に確認し、どの部分が問題なのかを具体的に整理することが重要です。

Google口コミ、X、Instagram、掲示板ごとに対応は変わります

同じ「削除請求」でも、Google口コミ、X・旧Twitter、Instagram、爆サイ、5ちゃんねる、地域掲示板など、媒体によって申請方法、必要資料、判断のされ方、対応スピードは異なります。

Google口コミでお困りの方は、Google口コミの削除・対応のページをご確認ください。X・旧Twitterに関する投稿はX・旧Twitterの誹謗中傷、Instagramのなりすましや投稿はInstagramの誹謗中傷・なりすまし、爆サイ・5ちゃんねるの投稿は爆サイ・5ちゃんねるの削除・開示のページも参考になります。

会社や店舗への口コミ・掲示板投稿の場合には、信用や営業への影響も問題になります。事業者の方は、会社・店舗への誹謗中傷のページもあわせてご覧ください。

自分で削除依頼をする場合の注意点

サイトやSNSの削除フォームを使って、自分で削除依頼をすることもあります。その場合でも、投稿URL、問題となる記載、権利侵害の内容、削除を求める理由をできるだけ具体的に整理することが大切です。

ただし、投稿者の特定、損害賠償請求、刑事告訴なども検討している場合には、削除依頼を出す前に証拠保存や手続の順番を確認した方がよい場合があります。

また、削除依頼の文面が感情的になりすぎると、必要な情報が伝わりにくくなることがあります。冷静に、どの投稿が、どのような理由で問題なのかを整理しましょう。

弁護士に相談するメリット

削除請求は、自分でできる場合もあります。しかし、投稿内容によっては、どの表現が問題なのか、どの権利侵害を主張するのか、削除と発信者情報開示のどちらを優先するのかを慎重に検討する必要があります。

弁護士に相談することで、投稿内容を法的な観点から整理し、削除依頼の文面、証拠保存、今後の請求の見通しを確認しやすくなる場合があります。ただし、弁護士に依頼すれば必ず削除できるというものではなく、具体的な投稿内容や手続の状況によって結果は異なります。

プロスペクト法律事務所では、千葉県弁護士会所属の弁護士坂口靖が、刑事事件、交通事故、誹謗中傷、企業法務、民事事件などの法律相談に対応しています。弁護士坂口靖の経歴や対応方針については、弁護士紹介をご確認ください。

相談前に準備しておくとよい資料

ご相談の際には、投稿内容と被害状況が分かる資料があると、見通しを整理しやすくなります。すべてがそろっていなくても相談は可能ですが、次の資料がある場合は、可能な範囲で保存しておくことをおすすめします。

  • 問題となる投稿のURL
  • 投稿画面のスクリーンショット
  • 投稿日時、投稿者名、アカウント名が分かる画面
  • 投稿の前後のやり取りやスレッド全体が分かる資料
  • プロフィール画面、コメント欄、返信欄など関連する画面
  • 検索結果や転載先の画面
  • 投稿によって困っている内容を整理したメモ
  • 相手方が分かっている場合は、相手との関係やこれまでのやり取り
  • 会社や店舗の場合は、問い合わせ、予約、取引先対応などへの影響が分かる資料
  • サイト運営者やプラットフォームへ削除申請をした場合は、その記録

相談までの流れを確認したい方は、ご相談から解決までの流れをご覧ください。費用が不安な方は、弁護士費用のページもあわせてご確認ください。プロスペクト法律事務所の全体案内は、トップページからもご覧いただけます。

削除請求の相談から対応方針を決めるまでの流れ

SNSや掲示板の削除請求では、まず投稿内容と目的を整理することが大切です。一般的には、次のような流れで検討します。

投稿内容を確認する

URL、投稿日時、投稿者名、投稿本文、前後の文脈、拡散状況を確認します。

権利侵害の可能性を検討する

名誉毀損、プライバシー侵害、侮辱、信用毀損、業務妨害などにあたる可能性があるかを確認します。

削除と投稿者特定の優先順位を決める

投稿を消すことを優先するのか、投稿者を特定して損害賠償請求などを検討するのかを整理します。

対応方法を検討する

削除フォーム、運営者への連絡、送信防止措置、裁判手続、発信者情報開示請求など、事案に応じた方法を検討します。

プロスペクト法律事務所の弁護士坂口靖の写真

このページを書いた人

千葉県弁護士会所属 弁護士 坂口 靖

プロスペクト法律事務所では、交通事故、刑事事件、誹謗中傷、企業法務、民事事件などの法律相談に対応しています。ご相談内容を伺い、事案に応じた見通しや対応方針を分かりやすくご説明します。

SNSや掲示板の投稿を削除したいときは、まず状況を整理しましょう

削除を急ぎたい場合でも、証拠保存や発信者情報開示請求との関係を確認せずに進めると、後から別の対応を検討しにくくなることがあります。投稿内容、掲載場所、削除したい理由、今後求めたい対応を整理したうえで、早めに見通しを確認することが大切です。

よくある質問

SNSや掲示板の投稿は必ず削除できますか?

必ず削除できるとは限りません。投稿内容、掲載場所、権利侵害の内容、証拠の有無、サイトやプラットフォームの判断、裁判手続の必要性などによって異なります。まずは投稿内容を確認し、削除を求める余地があるかを検討する必要があります。

削除依頼を出す前に何をすればよいですか?

投稿のURL、スクリーンショット、投稿日時、投稿者名、アカウント情報、前後の文脈などを保存しておくことが大切です。削除された後に内容を確認できなくなると、後の請求や手続に影響する場合があります。

自分で削除依頼をしても大丈夫ですか?

自分で削除依頼をできる場合もあります。ただし、投稿者の特定や損害賠償請求も検討している場合には、先に証拠保存や手続の順番を確認した方がよい場合があります。不安があるときは、削除依頼前に相談することをおすすめします。

削除請求と発信者情報開示請求はどちらを先にすべきですか?

事案によって異なります。投稿を消すことを優先する場合もあれば、投稿者を特定するために証拠保存や発信者情報開示請求の見通しを先に確認した方がよい場合もあります。目的を整理してから方針を決めることが大切です。

掲示板の管理人が分からない場合でも削除できますか?

管理人や運営者がすぐに分からない場合でも、サイトの問い合わせフォーム、利用規約、サーバ情報、プラットフォーム側の申告方法などから対応を検討できる場合があります。ただし、必ず削除できるとは限らないため、具体的な状況を確認する必要があります。

会社や店舗への悪い口コミも削除請求できますか?

相談できます。ただし、低評価や批判的な意見がすべて削除対象になるわけではありません。事実と異なる内容、信用を害する内容、業務への影響などを踏まえて、削除を求める余地があるかを検討します。

削除請求を弁護士に依頼すればすぐに消えますか?

すぐに消えるとは限りません。任意の削除依頼で対応される場合もあれば、時間がかかる場合や、裁判所の手続を検討する必要がある場合もあります。投稿内容や掲載先によって見通しは異なります。

削除された後でも投稿者を特定できますか?

事案によって異なります。削除後でも記録が残っている場合がありますが、確認できる情報が限られる可能性もあります。投稿者を特定したい場合は、削除前に証拠を保存し、発信者情報開示請求の見通しを早めに確認することが大切です。